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こつずいいしょく

骨髄移植とは

骨髄とは、骨の内部の多孔質の組織で、血液を作り出す骨髄液で満たされ、骨の外側の全身の血流とは毛細血管で繋がっています。

骨髄液には、造血幹細胞が含まれ、この細胞が分裂増殖して、赤血球・白血球・血小板に成長し、骨の外側に繋がる毛細血管から全身に流れて行きます。

つまり、血液の中の血球の元になる(造血幹細胞)があり、それが血球に育っていくところが骨の内部にある骨髄液です。

まんせいこつずいせいはっけつびょ

慢性骨髄性白血病

造血幹細胞(すべての血液細胞のもとになる細胞)が腫瘍化して発生する血液腫瘍で、白血球が著しく増加する病気です。

最近では、健康診断などにより、白血球の増加を指摘されて発見される場合が多くなってきています。

ぞうけつかんさいぼういしょく

造血幹細胞移植

現在のところ、治癒をもたらしうることがわかっている唯一の治療法です。この治療法を選択するためには、年齢の制限(通常は50~55歳以下)のほか、白血球の型が一致したドナー(骨髄血を提供する人)がいることが必要です。

 

ドナーの骨盤を形成する腰の骨(腸骨)に手をあて両肘を張った時に親指の当たる位置のやや下のあたりから、全身麻酔をして注射器で骨髄液を採取し、その骨髄液を患者の腕の静脈に点滴します。

 

その骨髄液は、骨髄から赤血球や白血球が全身に流れていくのと逆方向をたどって腕の静脈から患者の骨髄のなかに行きつきます。その骨髄液の中の造血幹細胞が患者の骨髄で血液成分を作り始めると、骨髄移植は成功です。

 

よく誤解されますが、脊髄と骨髄は別のものですし、患者にとってはたいへんつらい治療ですが、ドナーにとって「移植」という言葉から連想されるような大手術ではありません。

骨髄ドナー登録について

命のボランティア、ドナー登録

 

骨髄移植や末梢血幹細胞移植は、白血病などの病気によって、正常な造血が行われなくなってしまった患者さんの造血幹細胞を、健康な方の造血幹細胞と入れ替える(実際はドナーから採取された造血幹細胞を点滴静注する)ことにより、 造血機能を回復させる治療法です。

 

日本では「骨髄バンク事業」が1992年から開始され、 これまでに多くの患者さんを救う実績をあげています。 しかし、日本の骨髄バンクで骨髄移植や末梢血幹細胞移植を必要とする患者さんは、毎年少なくとも2000人程度です。一人でも多くの患者さんを救うためには、一人でも多くのドナー登録が必要です。

<ドナー登録のできる方>

・骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分に理解している方

・年齢が18歳以上、54歳以下で健康な方 骨髄・末梢血幹細胞を提供できる年齢は20歳以上、55歳以下です。)

・体重が男性45kg以上/女性40kg以上の方

 

 

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